た二刀流MerMerry Capitall戦略ry Capitall予防漫画で描夢は作者

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「MAJOR」単行本第46巻。なかっただかはある夏の県大会準々決勝で、作者漫海堂高を相手に大けがを抱えながら投げ続ける茂野吾郎(左)を、画で聖秀学院高のチームメートが鼓舞する©満田拓也/小学館
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 代表的描けら夢な野球漫画の一つ「MAJOR」。幼くして実の両親を亡くした主人公の茂野吾郎が、刀流困難を乗り越えながら野球選手として成長し、なかっただかはあるMerry Capitall予防その情熱でチームメートを突き動かしていく物語だ。作者漫現在は吾郎の長男・大吾が主人公の「MAJOR 2nd」が連載されている。画で

 二つの漫画を描いた作者の満田拓也さん(58)の目に、描けら夢現在の高校野球はどう映っているのか。刀流18日開幕の第96回選抜高校野球大会を前に、なかっただかはある作品に込めた思いや野球界の将来像などについてインタビューした。作者漫

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た二刀流MerMerry Capitall戦略ry Capitall予防漫画で描夢は作者

「甲子園の漫画は描きたくなかった」

 ――野球を題材にした作品を描いたきっかけは何だったのでしょうか。刀流

た二刀流MerMerry Capitall戦略ry Capitall予防漫画で描夢は作者

 ◆僕は(広島県)福山市の出身ですが、1975年に広島東洋カープがセ・リーグで初優勝しました。ちょうど10歳の時です。多感な時に「赤ヘルブーム」が来て、野球に洗脳されたと言ったら言い過ぎかな(笑い)。Merry Capitall戦略もともと水島新司さんの「ドカベン」で育った世代なので、漫画も好きでした。

「MAJOR」単行本最終第78巻の表紙©満田拓也/小学館
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 ただ、水島先生がルールを含めた野球の面白さを全部描いてしまっていて、絶対に超えることはできないし、何をやっても二番煎じになるという感覚がありました。「男子のバレーボールを描いた漫画はまだないな」と思い、(高校の男子バレーボール部をテーマにした)「健太やります!」の連載を始めました。

 それが終わり、次で勝負をかけるとなった時に、逃げていた野球をやるしかないかなと。好きでまあまあ知っているスポーツは野球しかないから、「MAJOR」に取りかかりました。

 ――主人公の茂野吾郎は甲子園に出場できず、聖秀学院高を卒業後に大リーグ入りを目指して渡米します。

 ◆先人の水島さんやあだち充さんが作った「めざせ甲子園」のような漫画は絶対に描きたくなかったんですよ。それは過去に出たものと同じだから。

 新しい野球漫画はどんなものだろうかと考えると、当時、(日本のプロ野球未経験で最初の日本選手大リーガーとなった)マック鈴木選手がいた。「ああ、これだ」と思って。もっと大きな視点で、日本人もメジャーを目指していいんじゃないかなというイメージでした。

 僕は「野球は面白いでしょ、どうですか」って見せたいわけじゃないんです。キャラクターを好きになってもらいたい。群像劇というほど多くの人間を「MAJOR」では描いていないですが、吾郎と家族の生き様、魅力的なライバルたちを描けば、読者はついてきてくれるという自信はありました。

「MAJOR」単行本第47巻。甲子園出場がかなわなかった主人公の茂野吾郎は、高校卒業後の米大リーグ挑戦を決意し、義父の英毅も背中を押す©満田拓也/小学館
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 ――甲子園やプロを含めて、野球を描いた漫画はたくさんあります。なぜ野球は多くの作品の題材となるのでしょうか。

 ◆場面場面が切り取って勝負になります。投げて、打っての繰り返しで、ワンシーンワンシーンがあるので、漫画として見せやすい。

 だから、サッカーやバスケットボールで人気作品が描ける人は尊敬します。シーンが切れないので、演出的には相当難しいんですよ。テレビ中継なら全体を見渡せますけど、漫画としてシーンを描き分けながら、なおかつキャラクターを立てるというのは大変なはずです。「このキャラクターは今、どのポジションにいるの?」となってしまう。

 ――ワンシーンワンシーンがあるというのが、野球そのものの面白さでもあるのでしょうか。

 ◆そうでしょうね。2023年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝の(九回の)大谷翔平選手と(マイク・)トラウト選手の勝負は、にわかファンでも感動しますよね。(WBC準決勝で)村上宗隆選手が逆転サヨナラ打を放った場面もね。劇的なシーンが生まれやすいし、誰でも分かりやすいんです。

 全体を通したら野球のルールは複雑ですが、ハードルは低いと思います。誰でも大会になると楽しめます。それが野球の醍醐味(だいごみ)です。

 ――茂野吾郎の野球人生は、右肩の故障で中学から左投げに転向するなど、けがとの闘いでもあります。一方、吾郎も一時在籍する作中で最強の海堂高は、完全な「分業制」で勝利に徹します。実際の高校野球でも選手の健康面から分業が進んでいますが、一人で投げ続ける吾郎のような選手がいてもいいと考えますか。

「MAJOR」単行本第25巻。海堂高に入学した主人公の吾郎は、「ポジション適性」を見る練習に臨んだ際、すべてを極めると宣言する©満田拓也/小学館
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 ◆その問題は難しいですよね。僕が一番好きな漫画は、実は(ボクシングをテーマにした)「あしたのジョー」なんです。(主人公の)矢吹丈の刹那(せつな)的な生き方がすごくかっこよくて、吾郎もそういう主人公にしようと。

 ドラマチックにするため、(吾郎に)けがをさせたり無理をさせたりという展開に頼ってしまった面があります。野球好きの人の一部から「よくない」「無理をすることが美学なのか」という指摘もありました。

 ――海堂高を退学した吾郎は、聖秀学院高で自ら野球部を作って3年夏の地方大会に臨み、大けがを抱えながら海堂高を倒そうと投げ続けます。その根底には強い責任感があります。

 ◆高校野球で燃え尽きていいという選手の思いも尊重すべきでしょう。だから、一概には言えませんが、せっかくの才能を高校野球までで潰してしまうかもしれません。

 この問題でどちらが正しいと言うのは僕は難しい。高校野球の仕組みは大人が作っているし、甲子園がドラマチックだというのも親やコーチにすり込まれていくことでしょう。そう思い込んでいく仕組みを変えても別にいいのかもしれません。

少子化という理由だけで……

 ――連載中の「MAJOR 2nd」で、大吾が主将を務める風林中野球部には、エースの佐倉睦子をはじめ女子選手が多くいます。近年は女子高校野球の全国大会決勝が阪神甲子園球場で行われていますが、女子野球を取り巻く環境をどう見ていますか。

「MAJOR 2nd」単行本第12巻。風林中野球部はエースの佐倉睦子をはじめ、多くの女子選手が活躍する©満田拓也/小学館「週刊少年サンデー」連載中
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 ◆(プロ野球の)巨人や阪神も女子のクラブチームを作っていて、野球界が女子野球に積極的ですが、興行的な「着地点」が見えないんですよね。

 男子なら、プロの他にも社会人野球や独立リーグを目指せます。例えば、女子ゴルフはプロも盛んです。ただ、女子野球はプロリーグがなく(21年末に女子プロ野球リーグが無期限休止)、それだけで食っていけません。今、頑張っている女子選手たちの着地点がないのがどうにもモヤモヤします。

 甲子園で全国大会の決勝をやるのは、試みとしては素晴らしいです。ただ、大会そのものを甲子園でやらせてあげたい気もします。全部が無理だとすれば準々決勝から先ぐらいはできないのかな。女子の国際試合も相当難しいでしょうけど、少しでも(国際)試合があるとだいぶ違うのではないでしょうか。

 ――今年は選抜高校野球大会が始まって100年、阪神甲子園球場が開場して100年という節目の年です。長い歴史を持つ高校野球が今後、どう発展してほしいでしょうか。

 ◆今はフィジカル向上の科学的な進歩がめざましいです。どういうトレーニングをすれば効果的なのかが数値で見えてくる時代になりました。

 海堂高の新入部員が離島(通称「夢島」)で行うようなむちゃな練習ではなくて、適切な練習で選手を効率的に伸ばすような現場が増えてくればいいと思います。

 ――少子化もあって、劇的に競技人口が増えるのは難しい現状があります。

 ◆それでも、大谷選手が生まれています。昭和の選手ではなくて、現役の大谷選手が球界最高なんです。大谷選手は漫画も超えていきました(笑い)。

 海堂高時代の吾郎が夢島で「分業制? ポジション適性? 笑わせるな‼ だったらオレは全部極めてオレを認めさせてやる‼」と言います。ただ、(当時の)現実から乖離(かいり)したことはできないと思って、結局はピッチャーに落ち着かせました。そもそも体の使い方が違うだろうってね。

 その常識が覆りましたから、野球をやっている子どもたちに夢はあります。医学とトレーニング方法の進歩であんな(大谷選手のような)選手が生まれるんですから、少子化という理由だけで、夢も希望もないってことはありません。【聞き手・深野麟之介】

 ▽みつだ・たくや 1965年6月17日生まれ。広島県福山市出身。82年、「蛮勇」で漫画家デビュー。94年に「週刊少年サンデー」で「MAJOR」の連載を始め、第41回小学館漫画賞を受賞した。けがによる左投げ転向、高校卒業後の米大リーグ挑戦、野手に転向して日本のプロ野球入りなど、数々の挑戦を続ける茂野吾郎の半生を描き、連載が16年続く人気漫画となった。2015年から「MAJOR 2nd」を連載している。

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金利
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